
現在の高級クロモリフレームって、ほぼ100%近くがフレーム売りですよね。欲しかったフレームに好きなパーツ、こだわりのアイテムを装うことで世界に1台のマイバイクをつくることには得も言われない魅力があります。
ただバイクの性能って、バランスで決まるんです。そのバランスとはフレームとフォークだけではありません。タイヤ・ホイール・サドル・ブレーキ・・・すべてのパーツの特性を理解してバランスをとることで成し得るものなんです。MIYATA JAPONは、そのバランスをバイクの性能にしたいと思いました。40年以上自転車に関わってきた一職人として、このフレームにはこのホイールが合うはずだ、このタイヤだ、このコンポだ・・・といったバランスを性能として表現したい。
忘れてはならないのが、組み付けも性能の1つだということ。 同じフレーム、同じパーツでも組み上げ方で走行性能は変わってしまいます。MIYATA JAPONは、チームミヤタの専属メカニックだった担当者が1台ずつ丁寧に組み上げ、お客様に合った最終組立・調整は高い技術力を有するMIYATA JAPON登録店が行います。ですからコンプリートバイクとして乗って、味わっていただきたいのです。ヘッドに輝く伝統のギヤエムヘッドバッジが、そのスピリットと品質を静かに、そして誇りを持って語ってくれています。
宮田工業株式会社自転車事業部(現:株式会社ミヤタサイクル)の元技術部長。機械メーカーの技術職を経て、宮田工業へ入社。以来約40年、一貫してミヤタ自転車の開発、品質に最前線で関わり、「カリフォルニアロード」「ジュネス」などのスポーツ車を担当。彼の辿ってきた道こそ、ミヤタ自転車の歴史そのものである。60歳を過ぎた現在でもミヤタ製のロードレーサーを駆る。今回のプロジェクトでは自転車開発の集大成として、自転車を知り尽くした自身が乗りたい理想のバイクを仕上げることを「使命」としている。
クロモリの良さ。それは剛性とともに独特のしなりが生む振動吸収性、その反動を推進力へ変換するウィップ感と呼ばれるものです。双方これらの要素を絶妙なバランスで成立させたとき、そのバイクはロードレーサーバイクとしてある極みの頂点に達することができると考えています。
速さだけを追い求めるのではない、物との一体感が体感できるとでも言いましょうか・・・もう1つの極みです。
ジオメトリーにしても、例えばペダリング時の剛性感を強調する場合、単純に言えばBB位置を高くすることで実現できますが、そうすることで自ずと高重心となってしまい腰高な乗り味で安定性が欠けてしまう傾向になります。剛性とウィップに安定性、そして適度なしなり。これら矛盾する要素をバランス良く成立させるためにMIYATA JAPONは170ミリ長のクランクを前提にできるだけ重心を低く設定できるBBポジションを採用しました。
またフレームは、スチールフレームの王道とも言えるホリゾンタルダイヤモンドフレーム。メインパイプ3本は北の地獄と謳われる過酷なクラシックレース、パリ〜ルーベのパヴェ(石畳)でもその強度を証明したミヤタSSTBパイプを復活しました。実績に裏付けられた素材・ジオメトリーがクロモリの特性を余すことなく活かしてくれるはずです。
あのツール・ド・フランスで活躍したフレームのDNAを引き継いだフレームですから アグレッシブな走りにも十分に対応するのはもちろん、走りそのものを楽しむファンライドシーンにも最適な、懐の深いバイクであることは私が保証します。スポーツバイクを心から愛するあなたにとって、MIYATA JAPONは生涯の1台になるはずです。